photo-g 第44回 テーマ「音」
2011年02月16日
2011年2月16日発行 vol.478写真コンテストphoto-g テーマ「音」審査結果
審査員プロフィール
写真教室「レンマイ」講師：沖野豊氏
大阪芸術大学芸術学部写真学科卒業。地元「京都」をテーマとして、光と影の心象風景で大阪・東京で個展を多数開催。活発な創作活動と熱心なアマチュア指導で知られている。富士フォトギャラリー京都・大阪写真教室、SONY写真教室常任講師。現在、大阪・京都・神戸で6会場12クラスを担当。月刊カメラにて「バンコク通信」連載中。
www.thirdstage-04.com
グランプリ「波音」 Shige（40歳 会社員） カメラ機種：RICOH CX4
撮影意図：波の音だけが響く夜明けのビーチで、遠くを見つめながら音をひろっているかのような猫の表情が印象的でした。
沖野：これも主役は「猫」になっています。が情景は良いですね。もう少し猫を小さく入れ猫に聞こえてきそうな情景を写して頂けたらもっと良い作品になったでしょう・・・
金賞「家路」 ゆうとパパ（40歳 会社員） カメラ機種：オリンパスEP-1
撮影意図：シーローに乗って風をきっていると、ふっと寂しくなるときが・・・
沖野：子供の表情、、、家路に急ぐシーローの音が聞こえてきます。ただ残念なのは「音」より子供の表情が勝っているのです。でもテクニック的にはＯＫな作品です。
銀賞「ボクも弾けるかな？」 榎戸敬人（35歳 土建業） カメラ機種：SONY α900
撮影意図：母の奏でるピアノに全く興味なさそうな息子（０歳）ですが、白か黒を押したら音が出ることは知っているようです。
沖野：愛情あふれる作品ですね、でも肝心の「音」が弱いのです。子供の表情が良いので「音」が，どんな音なのかわかりません。これも作品的には良いのですが残念です。
＜総評＞
今月の「音」不調でした・・・。前にも言いましたがテーマをもっと理解して下さい。
例えば「音」なのに「視線」「子供」「ダンス」「バイク」など他のテーマに合った作品が沢山ありました。「主役」と撮り間違えているのです。選ばれた作品も「大甘」です。
「音の聞こえてくる」「音が聞こえそうな」「音を感じる」ですので、子供や人物などは脇役にしなければなりません。
「音」・・・・簡単なテーマだと思ったのですが、音より他の子供とかが前に出てきていますね。技術的には素晴らしい作品もあるのに残念でした。
来月、期待！期待！しています。
次回のテーマ
3月16日号掲載 「夢」（締切2月28日必着）
こどもの頃からの夢、昨日見た夢、明日の夢。
4月16日号掲載 「本気」（締切3月31日必着）
見せて下さい。あなたの本気。力強い作品待ってます！
5月16日号掲載 「旅」（締切4月30日必着）
旅ー旅先で見たもの、会った人、感じた事。旅の瞬間を切り取れ！
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